キリスト教の信者たちは二つの道を歩まなければならないと思います。その二つの 道は、エルサレムへの道とエマオスへの道です。エルサレムへの道は苦難の道で、 イマオスへの道は、喜びの道なのです。エルサレムへの道は生から死への道であり 、一方エマオスへの道は死から生への道なのです。

この二つの道は正反対ですが不思議なことに同じ要素があります。弟子たちがこの 二つの道が歩んだ時にイエス様と食事を共にしたのです。この両方の道でイエス様 はパンを割って弟子たちに分けました。そのことによって弟子たちはイエス様の暖 かさを感じました。

多分皆さんの人生には喜びと苦しみのどちらも同じぐらいあるでしょう。この二つ はまるで反対のもののようですが実はどちらも神様の暖かさに近付くためなのです 。

私の休暇が終わるので、兄弟たちがフィリピンを去る前に食事を開いてくれました 。私は長いこと国を離れていましたから、彼らが苦労したことと喜んだことなど全 く知りませんでしたが三ヶ月間フィリピンにいる間にそれらのことが少しはわかり ました。その食事会の間自分はそれらのことが実感できました。私は遠く離れて暮 らしてはいるけど彼らと同じように苦しんだり、喜んだりしながら生きている。皆 人間なんだ。神様に食事に誘われた人間なのだ。神様の喜びと悲しみのお恵みをい ただくために誘われた人間なのだ。