すべての宗教に、人間は自分をカラにしなさいと言う教えがあります。
そうする事で 清められるというのです。
自己中心的にならないように、そして、自分を低くすることのないように、 自分を貧しくするように、という教えがあります。
この教えを見ると、宗教は自分を痛めつけるような教えがあるのではないか、と 思えるでしょう。
逆に 経済や社会のシステムの中には、いろいろなものを どんどん 自分の身に 付けなければならないという 命令が聞こえるでしょう。
アメリカの経済は上向いた、ということが 新聞に書いてありました。
それは、どういうふうにして わかるのでしょうか。
新聞によると、たくさんのアメリカ人達が新しい家を買ったから
そして、たくさんの人たちが家を改築したから、
たくさん商品を買ったからだそうです。
つまり豊かさは、どのくらい 物を持っているかによって測られるのです。
経済と社会のシステムは、人間をカラにすることの反対です。
いい生活 豊かな生活というのは、たくさんの物にかこまれ、 自分の地位が上がり、 自分が中心になるということです。
皆さん、どちらがいいですか・・