大きな事を成し遂げるためには、人々が一致団結する事が必要です。皆が一つの同じ目成し遂げる的を目指 していれば事は能率的に進みます。例えば、フィリピンの有名な段段畑の田んぼが作られた事も人々が同じ 目的に向かって力を合わせなければ,出来なかった事です。田んぼの持ち主たちの間に不満が生まれました ら、上からの水がそれぞれの田んぼにうまく行き渡らなくなりました。人間関係がうまく出来なかったら、 山は田んぼにはならなかったのです。一致団結するのは良い事だという事は皆は当然思っているでしょうね 。

でも大に世界大戦では、ドイツは団結していましたね、日本も団結していましたね。そして現代の作るため に複雑な組織が存在しています。たった一つの武器を作ためにも、今日ではいろいろな分野の人たちの知恵 の結晶と言えるでしょう。「悪」が目的の団結も有り得るのです。

ではどんな時にこの団結は「悪」になるでしょうか。一つの集団が偏見を持ちそれにとらわれていたら、そ の団結は「悪い団結」になるのです。例えば、家族を大事にする。もちろんこれはすばらしい事ですが、で も、家族以外の人を大事にする事に見が向かなくなったら、それは偏った考えになるでしょう。

今日の福音でイエス様はこう言いました。「神の御心を行う人こそ私の兄弟姉妹、また母なのだ。」と。一 つの集団としてのみ、家族としてのみ国としてのみ一つの宗教のみ、神様の御心を行う事が出来る、と考え たら、それは「悪」の団結なのです。